組織・研究分野
がん分子標的検索プログラム
Cancer Molecular Target Exploration Program

シグナル伝達研究分野
Division of Molecular Cell Signaling

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スタッフ

教授
善岡 克次
Yoshioka Katsuji

助教
佐藤 時春
Sato Tokiharu

目的、研究課題、最近の主な成果

 細胞内シグナル伝達経路の異常な活性化は細胞の癌化を誘導することが知られている。私たちは,主要な細胞内シグナル伝達経路の一つであるMAPキナーゼ(MAPK)カスケードに注目し,

  • MAPKカスケードのin vivoにおける機能の解明
  • MAPKカスケードの特異性を保持する分子機構の解明

を目指して研究を進めている。

MAPKカスケードのin vivoにおける役割,及び足場タンパク質によるキナーゼ複合体の形成

MAPKカスケードのin vivoにおける役割,及び足場タンパク質によるキナーゼ複合体の形成
MAPKカスケードは細胞の増殖,分化,及びアポトーシスにおいて重要な役割を担っている。足場タンパク質は,MAPKカスケードの主要な構成成分であるMAPK,MAPKキナーゼ(MAPKK),及びMAPKKキナーゼ(MAPKKK)と複合体を形成することによりMAPKカスケードの特異性を保持すると考えられる。

紫外線誘導性アポトーシスにおける足場タンパク質JLPの役割

紫外線誘導性アポトーシスにおける足場タンパク質JLPの役割
紫外線が皮膚がんの危険因子であることはよく知られている。紫外線応答に関する研究は精力的に行われているが,紫外線応答は複雑であり,分子レベルでの十分な理解には至っていない。我々は,JLP遺伝子改変マウスの作出・解析,およびインヒビターを用いた塗布実験等を行い,JLP-p38 MAPKシグナル経路は紫外線B(UVB)誘導性アポトーシスにおいて重要な役割を担うことを見出した。