教授
矢野 聖二
Yano Seiji
准教授
安本 和生
Yasumoto Kazuo
講師
大坪公士郎
(病院籍)
Ohtsubo Koushiro
講師
毛利 久継
(病院籍)
Mouri Hisatsugu
助教
山下 要
(病院籍)
Yamashita Kaname
助教
竹内 伸司
Takeuchi Shinji
助教
衣斐 寛倫
Ebi Hiromichi
助教
南條 成輝
Nanjo Shigeki
助教
小谷 浩
(病院籍)
Kotani Hiroshi
肺癌は,わが国の癌死亡原因の第一位である。その要因としては容易に多臓器転移を来たすことと,薬剤抵抗性を示すことがあげられる。本研究分野では,肝細胞増殖因子(HGF)が分子標的薬であるゲフィチニブやエルロチニブの耐性を誘導することを明らかにした。また,東洋人特異的にみられるBIM遺伝子多型により惹起される分子標的薬耐性をヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬併用で克服できることを明らかにし,臨床試験による患者の治療を目指している。 一方,がん転移の分子機構解明には臨床を反映した動物モデルが必要不可欠であるが,我々は,ヒト肺癌細胞株を用い再現性の高い転移のin vivoイメージングモデルを臓器別(多臓器,脳,肺,骨,がん性胸水)に確立し,種々の分子標的薬の抗転移効果を検証している。 さらに,独自の同所移植モデルを用いたトランスレーショナルリサーチを展開し,難治性固形癌である胸膜中皮腫や膵癌,胃癌に対しても新規分子標的治療の開発を目指している。
HGFによるゲフィチニブ耐性の分子機構
HDAC阻害薬を用いたBIM遺伝子多型に起因する分子標的薬耐性克服の戦略
多臓器転移のin vivoイメージング 肝転移や骨転移の検出が可能